本丸御殿作成には様々な技術や工夫が用いられています。
まずは、
本丸御殿作成に使われる道具。
非常にたくさんの種類の道具の中がもちいられ、
その中には大工さんがこの本丸御殿作成のために造った道具もあるそうです。
特にカンナなど、木材を削る道具の種類の多さにはビックリしました。


また御殿建設にもちいられる柱。
木の芯は柱に使うと割れてしまい耐久力の低下に繋がります。
そのため柱に使うものは
芯をさけた芯去材をもちいるのですが、
本丸御殿に使われる芯去材約80cm角、これを木材から採ろうとすると
なんと樹齢400年以上が必要なのだそうです。

さらに木材で家を組むには、木材を加工し接合し長さを確保しなければなりません。
この木と木の接合は、継手・仕口と呼ばれる方法で行われ
単純なものから複雑なもの、意匠的なものまでさまざまなものがあるそうです。
屋根は約2〜3mmのスギ板を何枚も重ねて施工する杮葺(こけらぶき)になっています。
「杮(こけら)」の字と「柿(かき)」の字は非常に似ていますが、別の字です。
最初、私も「なんでカキの木じゃなくてスギの木なんだろう」と思ってました(笑)
こけらの意味は木材の薄い板の意味なのだそうです。 このとき屋根に使われるのは3cmくらいの竹クギ。腐らず丈夫ということですよ♪

復元工事の様子を眺めていると、
最初にお城が建てられたずっとずっと昔の工事風景は、どんなだったのかな〜と
思いをはせてしまいました。
今より道具も少なく、大型クレーン車などの作業車もなく、すべてが人力だったはず。
受け継がれた技術の他に、いまでは必要のなくなった技術もあるのだろうなぁ。
posted by ダイヤブログ管理人 at 10:00|
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